2026年11月4日水曜日

イナズマキジラミ Cacopsylla fulguralis (Kuwayama, 1908)

イナズマキジラミ Cacopsylla fulguralis (Kuwayama, 1908)
イナズマキジラミ Cacopsylla fulguralis (Kuwayama, 1908)
2026年6月11日採集 長崎県対馬市厳原町東里

常緑のグミ属 Elaeagnus spp. を寄主とするキジラミ。日本を始めとする東アジア原産だがヨーロッパにも侵入している。「稲妻」の名は前翅の斑紋(三角形の無紋部分)に由来するとのこと。言われてみると確かに曇天を切り裂く一筋の雷光に見えてくる。良い名前だ…👀

ホオジロキジラミ Cacopsylla albigena (Miyatake, 1964)

ホオジロキジラミ Cacopsylla albigena (Miyatake, 1964)
ホオジロキジラミ Cacopsylla albigena (Miyatake, 1964)
2026年6月17日採集 広島県山県郡北広島町土橋

ガマズミ科のヤブデマリ Viburnum plicatum var. tomentosum を寄主とするキジラミ。その名の通り頬(額錐)が白く、成熟成虫では体が鮮やかな赤色を呈する。体色のコントラストが非常に美しい。推せる。

2026年10月29日木曜日

ビワキジラミ Cacopsylla biwa Inoue, 2014

ビワキジラミ Cacopsylla biwa Inoue, 2014
ビワキジラミ Cacopsylla biwa Inoue, 2014
2025年6月9日採集 香川県高松市番町

近年になり徳島県のビワ Eriobotrya japonica で突如として発生し、新種として記載されたキジラミ。ビワの原産地である中国から侵入したと推定されている。種小名が分かりやすくて良い。四国や近畿地方を中心に着実に分布を広げつつある様子。前翅の斑紋が特徴的であり、額錐が丸っこくてかわいい。

シロスジキジラミ Cacopsylla albovenosa (Kuwayama, 1908)

シロスジキジラミ Cacopsylla albovenosa (Kuwayama, 1908)
シロスジキジラミ Cacopsylla albovenosa (Kuwayama, 1908)
2024年10月20日採集 佐賀県神埼市脊振町

バラ科のカマツカ Pourthiaea villosa var. villosa 等を寄主とするキジラミ。その名の通り翅脈が白い筋の様に走っており、オレンジの翅膜とのコントラストがとても映える。日本産キジラミ類の中でも屈指の美麗種。キジラミは遍く美しいが…👀(いずれも個人の意見)。

クワキジラミ Anomoneura mori Schwarz, 1896

クワキジラミ Anomoneura mori Schwarz, 1896
クワキジラミ Anomoneura mori Schwarz, 1896
2026年6月10日採集 長崎県対馬市厳原町

日本から最初に記載されたキジラミ。クワ属 Morus spp. を寄主とする。幼虫は葉縁を巻いた形状の虫こぶを形成し、大量のワックスを分泌するのでよく目立つ。養蚕の害虫として扱われることもある。大型の体躯と非常に特徴的な翅脈により、少なくとも日本国内では他種との識別は容易(近年台湾から同属の近縁種が記載された)。とても良い虫。

エノキトガリキジラミ Trioza chilgia Park & Lee, 1980

エノキトガリキジラミ Trioza chilgia Park & Lee, 1980
エノキトガリキジラミ Trioza chilgia Park & Lee, 1980
2026年6月11日採集 長崎県対馬市豊玉町

エノキ Celtis sinensis を寄主とするキジラミ。幼虫は葉にいぼ状の虫こぶ(ピットゴール)を形成する。普段目にするトガリキジラミ属 Trioza の中ではかなり体サイズが小さくかわいい。日本国内には同じくエノキを寄主とする近縁な学名未決定種が存在することが指摘されている。

ヒラズキジラミ Livia jesoensis Matsumura, 1908

ヒラズキジラミ Livia jesoensis Matsumura, 1908
ヒラズキジラミ Livia jesoensis Matsumura, 1908
2025年2月13日採集 福岡県糸島市志摩芥屋

イグサ科のコウガイゼキショウ類 Juncus spp. を寄主とするキジラミ。日本産キジラミで単子葉類を寄主とするのは本種のみ。多くのキジラミ類と同様に夏から冬は寄主から離れて針葉樹等で過ごす。上記の個体も低山の尾根に生えるアカマツ Pinus densiflora から採集された。その名の通り顔は平たく、額錐の形状と相まって正面から見ると何だか猫のように見える。かわいい。