きじらみまみれ
2026年10月29日木曜日
ビワキジラミ Cacopsylla biwa Inoue, 2014
ビワキジラミ
Cacopsylla biwa
Inoue, 2014
2025年6月9日採集 香川県高松市番町
近年になり徳島県のビワ
Eriobotrya japonica
で突如として発生し、新種として記載されたキジラミ。ビワの原産地である中国から侵入したと推定されている。種小名が分かりやすくて良い。四国や近畿地方を中心に着実に分布を広げつつある様子。前翅の斑紋が特徴的であり、額錐が丸っこくてかわいい。
シロスジキジラミ Cacopsylla albovenosa (Kuwayama, 1908)
シロスジキジラミ
Cacopsylla albovenosa
(Kuwayama, 1908)
2024年10月20日採集 佐賀県神埼市脊振町
バラ科のカマツカ
Pourthiaea villosa
var.
villosa
等を寄主とするキジラミ。その名の通り翅脈が白い筋の様に走っており、オレンジの翅膜とのコントラストがとても映える。日本産キジラミ類の中でも屈指の美麗種。キジラミは遍く美しいが…👀(いずれも個人の意見)。
クワキジラミ Anomoneura mori Schwarz, 1896
クワキジラミ
Anomoneura mori
Schwarz, 1896
2026年6月10日採集 長崎県対馬市厳原町
日本から最初に記載されたキジラミ。クワ属
Morus
spp. を寄主とする。幼虫は葉縁を巻いた形状の虫こぶを形成し、大量のワックスを分泌するのでよく目立つ。養蚕の害虫として扱われることもある。大型の体躯と非常に特徴的な翅脈により、少なくとも日本国内では他種との識別は容易(近年台湾から同属の近縁種が記載された)。とても良い虫。
エノキトガリキジラミ Trioza chilgia Park & Lee, 1980
エノキトガリキジラミ
Trioza chilgia
Park & Lee, 1980
2026年6月11日採集 長崎県対馬市豊玉町
エノキ
Celtis sinensis
を寄主とするキジラミ。幼虫は葉にいぼ状の虫こぶ(ピットゴール)を形成する。普段目にするトガリキジラミ属
Trioza
の中ではかなり体サイズが小さくかわいい。日本国内には同じくエノキを寄主とする近縁な学名未決定種が存在することが指摘されている。
ヒラズキジラミ Livia jesoensis Matsumura, 1908
ヒラズキジラミ
Livia jesoensis
Matsumura, 1908
2025年2月13日採集 福岡県糸島市志摩芥屋
イグサ科のコウガイゼキショウ類
Juncus
spp. を寄主とするキジラミ。日本産キジラミで単子葉類を寄主とするのは本種のみ。多くのキジラミ類と同様に夏から冬は寄主から離れて針葉樹等で過ごす。上記の個体も低山の尾根に生えるアカマツ
Pinus densiflora
から採集された。その名の通り顔は平たく、額錐の形状と相まって正面から見ると何だか猫のように見える。かわいい。
セダカキジラミ Macrohomotoma gladiata Kuwayama, 1908
セダカキジラミ
Macrohomotoma gladiata
Kuwayama, 1908
2025年7月16日採集 沖縄県浦添市
ガジュマル
Ficus microcarpa
を寄主植物とするキジラミ。キジムナー的要素があり、良い。名前の通り胸部が盛り上がっており、ボリューム感のある見た目をしている。丸っこくてかわいい。原産地は琉球列島や台湾等の東アジア周辺だが、近年北米やヨーロッパでも観賞用のガジュマルに本種の発生が認められるようになっている。
2026年10月26日月曜日
アカテツトガリキジラミ Trioza kuwayamai Enderlein, 1914
アカテツトガリキジラミ
Trioza kuwayamai
Enderlein, 1914
2026年3月20日採集 沖縄県国頭郡国頭村
南西諸島に分布するアカテツ
Planchonella obovata
を寄主とするキジラミ。幼虫は寄主の葉にいぼ状の虫こぶ(ピットゴール)を形成する。同タイプの虫こぶを形成する他のキジラミは幼虫が葉の裏側につくことが多い印象だが、上記の採集場所では葉の表裏両方に幼虫が付着している様子を観察した。いぼは幼虫の付着している側が凹、その裏側が凸となる。成虫の体表は他のキジラミと比べて光沢のある質感をしており、顕微鏡で観察しているとしばし見惚れてしまう。好き。
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