2025年1月13日月曜日

オビキジラミ Aphalara fasciata Kuwayama, 1908


2024年12月13日 糸島市雷山

タデ類を寄主とするタデキジラミ属の種。同属の近似種がいくつか存在し、前翅の模様で区別する。


同上

スウィーピングによりアカマツから複数個体が採集された(以前投稿したヒラズキジラミが得られたのと同じ木)。

標高は900m程。どちらも平地の湿地に生える植物を寄主とする種なので、羽化後にそれなりに長い距離を移動してきたのであろう。キジラミの移動能力についても気になるところ。

2025年1月7日火曜日

グミキジラミ Cacopsylla elaeagni (Kuwayama, 1908)


2024年9月11日 竹田市久住町

アキグミを寄主とする淡い色合いの種。西日本では平地には少なく、山地に多いとされる。


同上

寄主であるアキグミより採集された。

2025年1月5日日曜日

ヒラズキジラミ Livia jezoensis Matumura, 1908


2024年12月13日 糸島市雷山

日本産キジラミでは唯一単子葉類を寄主とする変わり種。湿地に生えるイグサ科のコウガイゼキショウで発生する。名前の通り平たい頭をしているのがチャームポイント。


同上

スウィーピングによりアカマツから採集された。

2025年1月4日土曜日

コハクウンボクトガリキジラミ Trioza horii Miyatake, 1991


2024年8月12日 糸島市雷山

美しい色彩のトガリキジラミ。雷山ではヒノキやイロハモミジのスウィーピングで少数個体を得ているに過ぎず、寄主植物からの採集が望まれる。原記載においては幼虫は確認されておらず暫定的にコハクウンボクが寄主とされていたが、その後進展はあったのだろうか。


2024年12月22日 糸島市雷山

越冬個体は褐色味を帯びる。

同上

採集環境

タブトガリキジラミ Trioza machilicola Miyatake, 1968


2024年4月7日 福岡市能古島

タブノキ及びホソバタブを寄主とし春に羽化する種。博多湾に浮かぶ能古島では4月に多くの新成虫が羽化する様子が観察された。伊都キャンパスにおいても虫えい及び幼虫を確認している。


同上

2025年1月3日金曜日

アマクサキジラミ Cacopsylla amakusensis (Kuwayama, 1908)


2022年8月9日 広島市

比較的近年になってモッコクを寄主とすることが判明した美しいキジラミ。何度見ても良い虫。写真は実家に一度だけ飛来した個体。石垣島産の個体を頂いているので、次は広島か福岡で自己採集したいところ。 

はじめまして

キジラミの魅力に取り憑かれた大学生です。キジラミはいいぞ…と思いながら日々を送っています。少しでも多くの人に同じ気持ちになってもらえると嬉しいです。